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◆阿闍梨餅(あじゃりもち)・末富(すえとみ) |

ふるふるした感触、口に入れるとサラリと溶ける、葛の優しい味の饅頭。これが、葛まんじゅう。京都は、くずきりをよく食べますが、この葛饅頭も夏の人気のお菓子です。
京都の上生菓子の部類の葛まんじゅう。それは、餡を美しく染めたものを葛で包んだもの。お茶席などに用いられます。
吉野葛(よしのくず)を用いたものが人気があります。
中国では、葛の饅頭を水晶包子とも言います。
水晶のような透明感のある美しさは、夏にぴったりのお菓子です。
葛饅頭は、別名、水饅頭、水仙饅頭ともいいます。
しかし、「葛まんじゅう」という用語は、上生菓子以外にも用いられます。葛との名はありますが、葛を使ったものとは限りません。夏の和菓子における総称的な意味もあるのです。蕨粉(わらびこな)を使用した、水饅頭もあります。
葛粉を使った上生菓子とは別に、四角い蕨餅や、ドーム型の冷やして食べる夏の饅頭の総称であるとする説もあります。原料は、葛に限らず、蕨(わらび)や、寒天、甘藷デンプン等を用いた菓子。
つまり、夏のフルフルした、冷たい菓子全般を葛饅頭ともいうのです。
同じく水饅頭も、定義がはっきりしていません。白っぽいドーム型をした水饅頭が、その総称と考えていいでしょう。
伊那食品という会社が開発した「水まんじゅうの素」を使用したものであるとする考え方もあるようです。蕨粉を用いたものは、ほとんどありません。が、このドーム型の水まんじゅうと、四角い蕨餅の魅力を合わせたもので、蕨の入った「京わらび餅」といわれるものも近年登場しました。
これら、水まんじゅうや、総称である葛饅頭は、上菓子の葛饅頭と比べ、親しみやすいものです。贈答にも御中元にも用いられます。
暑い日、アイスクリームもいいですが、よく冷えた水まんじゅう。これが冷蔵庫にあれば、疲れもふきとびそうですね。
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